2011.05.24 [ 信州大自然紀行環境保全研究所飯綱庁舎 ]
風越山(5月の風越山)
長野県の地学・地文(ちもん)遺産の拾い出しと信州らしいエコツーリズムの推進を目的に、昨年度から県内各地の見どころを選定し、現地調査をしています。折に触れて、調査地の紹介をしていきたいと思います。
さて、飯田市の西にある風越山(かざこしやま)は、中央アルプスにつながる花崗岩の山でありながら、姿よろしき独立峰のような風格をみせてくれます。
標高1535mの山頂付近には巨きな岩塔群があり、白山社奥宮をいただく信仰の山ですが、マルバノキ(ベニマンサク)の東北限の群生地としても知られています。麓からの標高差は約1000m、稜線の道は地元の人たちの手によってよく整えられています。
文化財と岩石と生きものと、さらには湧き水や南アルプスの眺望にも恵まれた、ふるさとの風土を代表するような山です。マルバノキの若葉がやさしく揺れていました。
~ 風越の峰の若葉のまるみかな ~
(投稿者:環境保全研究所飯綱庁舎自然環境部(富樫))